西原では池間方言ということばが話されています。琉球列島全域で話されている諸言語を琉球語とよび、池間方言は、そのうちの南琉球語宮古方言に属し ます。琉球語は日本語と同系統とされる唯一の言語です。琉球語の諸方言は大きく異なっており、互いに通じないので、これらを奄美語、沖縄語、宮古語、八重山語、与那国語と呼ぶこともあります。この場合、琉球語は琉球諸語と呼ばれます。
池間方言は、西原のほか、宮古諸島内の池間島と、同じく宮古諸島内の伊良部島にある佐良浜という地域で話されています。西原、佐良浜はそれぞれ、池間島から移住した人々によってできた集落で、西原は約140年前、佐良浜は約300年前に池間島から分村しました。
ここ学習室では、以下の3つの側面から西原のことばについて学ぶことができます。
言語の歴史を、宮古諸島や琉球列島、また日本本島のことばとの関係などから見ることが出来ます。池間方言がどのようにそれらのことばと分岐したか、またそこで起こった音韻変化などについて学んでみましょう。
ここでは、池間方言の日常会話表現を学び、さらに文法事項を学習します。この部屋は4つのスペースからなっています。
基礎的なことばの意味を参照することができます。また、西原の文化的な行事で用いられることばも見ることができます。