=====指示詞===== ====名詞としての使い方=== ==指示詞は「く-、う-、か-」にもの、人を表す「-い」、場所を表す「-ま」をつけて作ります==== ==〇「く-系列」、「う-系列」、「か‐系列」の指示詞は、それぞれ共通語「こ-」、「そ-」、「あ-」に当たりますが、実際には「く-系列」「う-系列」はどちらも話者の近くにあるものを指すことができ、共通語の「こ-」「そ-」のような使い分けはありません。== ==〇共通語では実際には現場にはないけれど、話のなかに出たものは「そ-」でいうのが普通ですが、この用法は「う-系列」にもあります。== | カテゴリ|近称|第二近称|遠称| |もの・ひと|くい(これ、この人)|うい(それ、その人)|かい(あれ、あの人)| |場所|くま(ここ)|うま(そこ)|かま(あそこ)| ==〇「くい(これ、この人)」「うい(それ、その人)」「かい(あれ、あの人)」をトピック形(「~は」)にすると、「くりゃー(これは、この人は)」「うりゃー(それは、その人は)」「かりゃー(あれは、あの人は)」あるいは「くらー」「うらー」「からー」となります。== ==〇「くい」「うい」「かい」の複数形は、「くいた(これら、この人たち))」「ういた(それら、その人たち)」「かいた(あれら、あの人たち)」となります。このほかに「くぬきゃ」「うぬきゃ」「かぬきゃ」がありますが、こちらは人の複数に使います。== ==例 1.くりゃー たくぼしーしー。== (これは 田窪先生です) {{grammar:kuryaatakubosiisii.wav|}} ==2.くまー たくぼしーしー。== (こちらは 田窪先生です) {{grammar:kumaatakubosiisii.wav|}} ==3.うぬきゃー すかまー なうゆどぅ ひー うらまいば。== (その人たち(お孫さんのこと)は 仕事は なにを なさっているんですか){{grammar:i0316_himago_3_unukyaasikamaanau.mp3|}} ====名詞を修飾するとき=== ==名詞を修飾するときは次の形を使います。==== |くぬ(この)  |うぬ(その)   |かぬ(あの)  | ==例 1.っゔぁー くぬ っぞぅぬ なーゆぎゃー っしーどぅーな== (あなたは この 魚の 名前を 知っていますか) {{grammar:41_vvaakunuzzununaayussiduuna.mp3|}} ==2.うぬ はだんな がっこんかい いかだ あそぅびばかーい うた。== (その ころは 学校に いかずに、あそんでばかり いた){{grammar:i0417_kihonbunrei2_unuhadannagakkooikada.mp3|}} ==〇名詞を修飾するときは「かんちぬ(このような)」、「あんちぬ(そのような、あのような)」という形式もあります== ====副詞として使うとき==== ==副詞にするときは次のようになります。== |かんし・かんち(このように)    |あんし・あんち(そのように、あのように)| |かい(こう)        |あい(そう、ああ)| ==例 1.かんち っぞぅみぎ ずんな ちゅっふぃー ふぃーさまい やぐみ すでぃがほう。== (このように 素敵な 服を 作って 下さり たいへん ありがとうございます) {{grammar:i0417_kihonbunrei1_kancizzumigicinnacyuffifii.mp3|}}