柿渋染めの服(カルオッ)は済州島民達の労働服であり、カムオッ(柿衣)とも呼ばれる。青柿を柿の汁がもっともよく出る7月から8月頃に収穫し、よく搗いて汁が出てきたら、その汁の中に木綿(手織や幅広の機械織り)の服を入れて、柿渋を服によく染み込ませるために揉む。その後、1週間程度日に干すことになるが、明るく綺麗な褐色を出すには8回以上日に干す「(日光に)晒す過程」を経なければならない。柿渋染めの服は垢やほこりがつきにくく、汗をかいても服が体にあまりくっつかないため農作業やその他の作業をする際、主に着た。今日は済州島を代表する生活韓服及び観光商品としても開発・販売されている。